自分を活かす、起業という生き方
ビジューオーガナイズ株式会社代表 御片付人 三谷 直子さん
私が起業を決意したのは、平成21年8月のことでした。
私の何が役に立つのか、お金を払ってもらうほどの価値があるのか…考えていたところ私も思ってもみなかったビジョンを発見したのです。それは「その人にしかない個性とパワーがある。それらを100%輝かせて生きる人がもっと増えたら、世界はどんなにステキだろう」という夢のようなものでした。
部屋は心をうつす鏡と言われます。かつての私は、キラキラと楽しそうに見える外側の世界に焦りを感じながら悶々と過ごしていました。当時の部屋は、それはひどい有様だったものです。
部屋が整っていくプロセスと、心の成長のプロセスがよく似ていることに思い至り「かたづけで自己実現をサポートする」とコンセプトを固めました。起業1年目は、モニター様のお宅を回らせてもらい、ニーズと実績に確かな手ごたえをつかみました。
チャレンジ・オフィスに入居し、開業したのは、平成23年。右も左もわかっていなかった私を導いてくれたのが、専任マネージャーのリー・ヤマネ・清実先生(中小企業診断士)をはじめ、ここでの人間関係でした。起業には、ビジョンを実現していく楽しさや、お客様への感謝と喜びがあります。同時に、仕事の内容を伝える力や、お金に関する葛藤など、さまざまな課題があります。起業を志す方々と、ともに学ぶ機会も多くありましたが、時には「派遣社員の方がマシ」と言って辞めていく方を、さびしい気持ちで見送ることもありました。ありがたいことに私は、クレオの皆様をはじめ関わってくださる方々から、課題をひとつずつ乗り越える知恵と勇気を育ててもらい、一歩ずつ成長させていただきました。
あの決意の日から6年近くが経とうとする今、起業とは“お金のために働く”を大きく超えた“生き方”だと感じます。多くの先達に共通しているのは「何のためにやるのか」という目的と決意です。社会のあり方はどんどん変わっていきます。これから起業という生き方を選ぶ方が“志事(しごと)”として、ご自身を活かし、長く続けられることを願っています。
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