平成21年度「20〜30代働く男性の男女共同参画に関する意識と実態」調査研究報告
20代、30代の男性が考える男女共同参画社会とは、どんなものでしょうか?
研究室では、若年者における男女共同参画推進のための要点を見つけるため、25〜39歳までの働く男性を対象とし、男女共同参画に関する意識や実態を調査し、彼らが直面する問題・課題を浮き彫りにしました。
(今回の調査での「若年」は25〜39歳をさします。)
【調査の方法と回答者のプロフィール】
- Webアンケート調査
25〜39歳の大阪市在住の働く男性 1,136人(外国籍住民含まない) - ヒアリング調査
25歳〜39歳の大阪市在住の働く男女 35人(外国籍住民含まない)
次代を担うパートナーとして、男女の関係性における課題を明確にするために、同世代女性にも同時に聞き取りを実施。
調査結果 |
男女が自分らしい人生を送ることをめざす男女共同参画社会の実現のためには、将来世代の若年層にとっては、男女がともに社会経済的地位が安定していることが必要。 衣食足って「男女共同参画」を知る |
課題1-1 若年男性にとって、「社会経済的地位の安定」が男女共同参画意識の基礎となる
- 若年男性は、社会経済的地位の獲得により、仕事、生活での充実感、満足感が高まり、女性の積極的な評価、さらに男女共同参画社会の進展を望む傾向にある。
- 未婚男性では年齢が高くなっても社会経済的地位の上昇が相対的に不確実であり、女性への評価は相対的に低くなる傾向がある。その要因のひとつとして、「社会経済的地位の獲得」と「女性への評価」には関係性があると考えられる。
課題1-2 未婚男性に必要な満足感のある社会システム(制度と仕組み)
- 未婚男性は既婚男性に比べ、自らが正当に評価されているという「社会的満足」があってはじめて積極的に、「女性の仕事能力評価」ができると考えられる。
- 未婚男性が、年齢と社会経済的地位の上昇が比例し、特に「自らが正しく評価されている」と感じられる社会システム(制度や仕組み)の構築がより重要である。
今回の調査では、共分散構造分析を用いて、図1、2のとおり、5つの概念の因果関係の分析を行った。
共分散構造分析とは、さまざまな事象の因果関係を分析する統計的手法。
図1,2ともに、黒矢印はプラスの効果を、白抜き矢印はマイナスの効果を表している。
課題2 若年男性における「男女共同参画意識の高まり」と「アイデンティティとしての家族を養う意識」の二層ねじれ構造
若年男性は、男女共同参画意識が高まりつつある一方で、家族を養う意識を根強く持つという二層ねじれ構造となっている。
課題3 女性が変わる必要性
課題4 男女が自分らしい人生を送ることをめざす男女共同参画社会の実現のために
本ページは、「情報誌クレオ&セミナー」春号(平成22年5月15日発行)に掲載したものをベースにしています。
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・20〜30 代働く男性の男女共同参画に関する意識と実態
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